身近な行動心理学シリーズ、久しぶりの第3回目です。
行動心理学とは
人間は、直感や感情といったものに行動が左右されます。
人間の様々な判断や行動を心理的側面からアプローチし、そのメカニズムを明らかにしていくのが行動心理学です。
このシリーズの記事では、行動心理学的に名付けられている効果や概念などを一つずつ紹介していきます。
(ちなみに自分は「行動経済学」という形でそれらを学ぶ機会があったため、ブログにアウトプットすることにしました)
今回紹介するのはこちらです。
ヒューリスティックス…人が意思決定する際に、厳密な論理で判断するものとは別に、直感で決める方法。
ヒューリスティクス、ヒューリスティックとも呼ばれています。
人は行動する前に判断や意思決定をしていますが、それらは必ずしも理論づいたものではありません。
特に素早い判断や決定が求められる場合、無意識のうちに簡略化された方法を採っています。それがヒューリスティックスです。
多くは自身の体験・経験に基づくものであるため、経験則とほぼ同義です。
日常でよく聞くものだと、
「A型は真面目で几帳面、O型は大胆で大雑把」
「メガネをかけている人は頭が良い」
「色白の人はインドア派」
などといった、人に対しての判断でよく使われています。
これらは全て推論であるため、たとえ経験に基づいているといえども、全てが正しいわけではありません。
経験からの判断だからこそ、経験のみの判断です。全世界のメガネユーザーの知能を経験で知っている人はいないでしょう。
したがって「偏見」が入ります。
ヒューリスティックスは、素早い認知や理解の一助にもなり、安易な誤解の原因にもなるのです。
無意識のヒューリスティックスを今回自覚できた方は、その場の状況に応じて適切にこの方法をを使いこなしましょう。
以上、【身近な行動心理学#3】ヒューリスティックスでした。